プログラムに必要な言語を扱うことが多いシステムエンジニアに関して、実際にエンジニアの仕事を行っている人と周囲の人間とではギャップが生じているケースがある。エンジニアと言えば、一日中パソコンを触っていることを連想する人は多い。中には人と関わることが少なく、寡黙な人が行う仕事だというイメージを持っている人もいるだろう。しかし、実際には多くのコミュニケーションが必要になってくる仕事であるのだ。エンジニアは仕事の依頼を持ってきたクライアントとの交渉を行う場面がある。コミュニケーション能力がなければ上手い交渉ができない可能性が高いため、仕事に影響を及ぼしてしまう場合もあるだろう。新しいシステムを開発する際にもコミュニケーションが重要になる。何かを開発する場合には開発チームを組んで作業を行うことが多い。どのような方向性で進めていくのかという話し合いや進行状況の報告もチーム内で行う必要がある。そうした連携を円滑に進めていくためにはコミュニケーション能力は必須の条件と言えるのだ。他に挙げるギャップとしてスキルについての問題がある。エンジニアと言っても職場によって必要なスキルは異なってくる。周囲の人は幅広い仕事を行っているというイメージから、スキルも豊富に持っているという印象を受けているが、実際には違う。部署によって専門的な範囲で仕事を行う企業もあるため、そこで扱うスキルしか身に付けていない人の方が多いのだ。